「ひろしま ひと・夢 未来塾」 波乱の1回目
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参加者決定連絡前に起きた災害
ひろしま ひと・夢 未来塾参加までの流れは、参加者決定連絡が7月10日、第1回目は7月16日でした。しかし、7月6日から7日にかけて思っても寄らない豪雨災害が起きたのです。我が家は幸いにも人的、物的被災はしませんでしたが、6日から7日にかけて停電が数回、買い物に出ると普段使う生活道路の水没、道の陥没、道路を挟んで目の前の山の地滑りが見られ、「ひどい雨だったんだなー」と、思いながらテレビがついた瞬間から流れる各地の被害で、改めて被害の大きさに驚いた。
「参加できますか?」は行ってもいいということか?
私はこの時点で未来塾への申し込みをしたことを家族を含めだれにも話していなかったし、交通混乱が起きている状況で広島へ乗り入れることもよく考えれば避けた方が無難だ、にもかかわらず「あ、行けます!!」と即答した。脊髄反射以外のなにものでもないな…と思うが、すがったワラ、原則全日程参加と書いてあったのだから、断ったら参加できなくなるのではないか?とよぎったのだ。
開催されるかどうかは後日連絡とのこと。そこまで聞いて、ようやくおそるオソル尋ねてみる。「わたし、参加者として認めていただけるのでしょうか?」そして「年齢も上の方だろうから、若い方の方がふさわしいのでは?もしそうならそちらの方を優先してください」とも。担当者の方の「参加決定で間違いないですよ!」との言葉にようやく、ほっとしたのだった。
”アワアワ”してしまう(笑)
2018年7月16日、全3コース合同の入塾式とされる1回目は無事に開催。講師の尾野さんや平尾さんの話はとても面白くそれだけで興味深かった。で、そのまま話を聞いてればすむと思いきや、コースに分かれての自己紹介をするという。
配布資料をよく見ると、これまでの人生のターニングポイントになった出来事やバイオリズムを書かなきゃいけない。それだけならまだしも「私の取り組んでみたいこと」「私の興味のあること、放っておけないこと」などなど……
資料の内容自体は、過去に受けた企業研修で自己啓発的なものにもあったような気がする。その時はとりあえず講師が満足し、かつ自分の出来そうなことを無難に書いていればよかったので何のことはなかった。が、今回は違う、ってか「場違い上等!」で応募してしまった。よもや参加が許可されるとはゆめゆめ思わず、ここにいること自体が「不正解!」に思えてくる。どんなに空気を読もうとしても、初回なので毛色が違っていることはさて置いても、まったく「褒められそうなこと」がでてこない。
周りの人が順調に埋めているように見えるその資料を眺めながら「そんなん明確にわかっとったらここに来んわ!!」「もう帰りたい、無理じゃ、ダメじゃし……。誰かの何かの、まして地域なぞ大それたことができるわけじゃなく、”わが”が問題なんじゃ」と、全身の血液が頭と足から抜けていき、スースーする感じのまま座っている間にも集まった塾生の方々が順に発表を行い、尾野さんの軽妙なトークで発表者の引き出しがひとつひとつ開かれていく…。
で、結局だよ。「10年後が見えません…」まあ、ある意味これが今の本質なので、それしか言いようがない。「味噌づくり」は漠然とし過ぎてまだ人前で発表出来るビジョンではなかったが余りにネタがないと追い出されそうなので盛り込んでみる。さらに、非正規プラス副業とどっかの政治家が目指すワークライフインテグレーション的なものを、ごにょごにょと話すことになった。話したことについて肯定的なコメントをいただきとてもうれしかったが、その10倍もの気恥ずかしさと”やっちまった感”が残ったのだった。
フィルター越しに見ていた人はステキな人たちだった
かつて、私はリーダーシップを持つ人が苦手だった。リーダーシップとは人に影響を与え・行動力を持った人で、偉そうにする人ではないと何かの本で読んだ後も、やっぱり自分の周りにそんな人がいることは受け入れられないだろうと思っていた。「未来塾に応募をする人というのは(自分以外は)リーダーシップを持った人だろうから、その情熱的な行動力をそばで見て何かを変えられればいい。」と。
でもそこに集まった人たちは、ママ友のボス的な人でも町の名士的な人でもなく、夢を持ち、内面からあふれる想いを普通に話すひとだった。最後まで持っていたフィルターとの違いが、否定的なところが少ないことだった。この日はこれを知ることができ、新たな仲間に会えただけで私は少し変われたと思う。
こうして怒涛の一日は終わり、帰るころにはすっかり頭が酸欠、フワフワしたまま会場を後にしたのだった。
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