乾燥おからラプソディ~おから味噌試作レシピ4~
乾燥おからを使った味噌はスゴイらしい!
乾燥おからを使おうと思ったのは、ある論文に出会ったから。その論文とは「おからの利用に関する研究 : その 2. 味噌製造におけるおからの乾燥効果」(竹村真由美先生著 福岡女子短大1983-12-30)
乾燥おからを使ったおから味噌は生のおからを使ったものよりも、アミノ酸やグルタミンの値が高い、熟成期間が短いなどいいことづくめの結果でした。
余談ですが、論文っていいんですよー!研究者は世の中のほとんどの「?」にいち早く目をつけ、実験もやりつくし、きちんとその結果が論文の形で公表しています。しかも、家政系の論文はほとんど日本語♡読めば何とか理解できる(理解できないところは読み飛ばせ!)なので、もし何か行き詰ったら、ググるワードに「論文」って追加してみることにしています。で、行き着いたのがこの論文なのでした。
知るとやるとじゃ大違いの「乾燥おから」
さて、先述の論文には乾燥おからの作り方と、乾燥おからを使った味噌を作る材料も書かれていました。
”乾燥おからの製法は,生おから(既報1)で用いたもの)を100℃で120分乾燥させ た物を,実験に供した(トラストオ ープン・KCV・ST東洋科学を使用)。種麹は市販 の味噌麹菌(AsPergillusoryzae )を用い,米は市販の精白米を使用した。”
とあります。
我が家のオーブンは家庭用ですが、100度からの温度設定が可能、100度で2時間なら楽勝!と思い、乾燥おからように分けていただいたおからを天板2段に分けて乾燥を始めました。
30分ごとに攪拌すると、おからから立ち上る大豆の香りと湯気でとっても幸せ♡洗濯機が回るのをひたすら眺めたり、大豆を煮るときのあく取りを黙々とするのが大好きな私にとって、30分ごとの攪拌なんて、楽しみ以外のなにものでもないのです。
ちょっとした油断でおからちゃんが小麦色に!
ふんふん鼻うたまじりに作業を行いますが予定の2時間たってもおからちゃん、しっとり…まあ、家庭用だしねーでひたすら30分ごとに攪拌、作業を続けているうちにおからちゃんの下に敷いたクッキングシートがパリッとし始める。もういいかな?って思って重量を量ると最初1㎏だったのが、250gに、いい調子だけど最終的には100gくらいになるのでは?と聞いていたので、再びオーブンへ!
すると、2~3分後なぜか部屋にただよう香ばしいニオイ…あわててオーブンをのぞくと、おからちゃんの表面が小麦色に!!!
……やっても―たわ。しようがないから、ちまちまとおこげちゃんをよけ、ブレンダーで粉砕して無事に乾燥おから完成。気が付けば、乾燥開始から7時間が経過していたのでした。
あ、焦げたおからはパン粉に混ぜてフライにし、おいしくいただきました(TVグルメ番組風)
おから味噌 4個目レシピ完成!
「生おから」→「乾燥おから」→「乾燥おからを戻す」→「おから味噌」の手順は、乾燥おからさえできてしまえばあっという間です。
乾燥させたおからを、佐々木豆腐さんからいただいたスペシャル豆乳で生おから(?)に戻してやり、塩きり麹と混ぜて仕込みましたよ!若干香ばしいのはご愛敬です。4種類そろったおから味噌、出来上がるまでの数か月はワクワクです。
0コメント